当店で導入しています聴力測定などの補聴器に関する各種測定が可能なシーメンス・シグニア補聴器の「Unity3」。


本日より、「実耳測定」も店内にて測定が可能となりました!

実耳測定3
 
「実耳測定」とは?・・・補聴器と鼓膜の間にマイクを入れて、補聴器が実際に鼓膜面にどのぐらいの出力(利得)で届いているか、確認する測定です。

耳の形や大きさ等により、音が鼓膜まで届く際の伝わり方は、個々により異なります。成人の方では「外耳道共鳴」と言い、主に3kHz前後、それ以上の高音周波数を中心に、外耳道内での共振により音圧(音の大きさ)が上昇します。

補聴器もフィッテイングソフトの画面上では、多くの聴力データをもとに、目標利得(ターゲットライン)が決められています。ここに合わせて調整することが目安となりますが、より精度の高いフィッテイングを行うためには、一人一人の耳の形状、音の伝わり方に合わせた「実耳測定」を行うことで、より最適な補聴器フィッティングが見込めるようになります。

【測定の様子一部】

鼓膜面前に設置する専用のプローブマイクロホン(測定用の専用マイク)を校正し、準備します↓

実耳測定1
測定器の画面。先ずは「裸耳測定」(REUG)を行います(補聴器がない状態で、プローブマイクロホンを耳に入れて測ります)↓

実耳測定2

前方に設置したスピーカーから音を出し、左右の音の伝わり方を確認します。画面は僕の耳をもとに測定したのですが、やはり3kHz前後が増幅されていますね。

次に実耳測定(REAG)。補聴器とプローブマイクロホンをはめた状態↓

実耳測定3

同様に前方に設置したスピーカーから音を出し、実際の利得の増幅を確認します。


実耳測定の結果(オートフィット)画面↓

実耳測定4

実耳測定を用いない初回フィッテイングの場合は、甲高く聞こえて、不快に感じたのですが、実耳測定をもとにした初回フィッテイングは、過度な増幅、響きもなく、違和感少なく鼓膜に音が届いている気がします^^

以上を終えて、それぞれの音の伝わり方にに合わせて、補聴器フィッテイングを行います。

詳しい測定様子や事例等は、追ってブログ上で紹介していきたいと思います!

すべては『聞こえ』のために!!