2013年から岡崎青年会議所に所属しております。
2015年には青少年育成系の委員長として、わんぱく相撲第29回葵場所の実行委員長をしました。

・わんぱく相撲とは?

「わんぱく相撲 葵場所」は岡崎市・幸田町の子どもたちに向けて健康と心身を鍛えることを目的とした事業です

子どもたちが真剣に体をぶつけ合い、勝つことの喜び、負けることの悔しさを経験し、試合に挑むことで立ち向かう勇気を育み、相撲が持つ礼節により相手を思いやる気持ちや感謝の心を学ぶ機会として開催されました。
※岡崎青年会議所HPより
※岡崎・幸田だけでなく全国約200地区(主催青年会議所単位)の予選大会があり、東京・両国国技館で決勝にあたる全国大会が開かれる、小学生対象で最大規模の相撲大会のことです。

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※5月20日に第32回 わんぱく相撲 葵場所は無事開催されました。

・自分の立場だから

私は仕事で補聴器に携わっており、聾学校にも面識がありました。2015年のわんぱく相撲実行委員長の時に、

『相撲なら、聞こえる、聞こえない関係なくできるはず!できるなら地元の聾学校の生徒さんにも、わんぱく相撲に参加してもらいたい!』

と強く思い当時の岡崎青年会議所理事会の承認を得て、第29回わんぱく相撲葵場所から地元の聾学校の生徒さんも参加してくれるようになりました。
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※第29回わんぱく相撲葵場所参加記念バッチ。自分の仕事用バックに今もつけています。

今年のわんぱく相撲にも2名の聾学校の生徒さんが参加してくれました!
1人の子はなんと!優勝!!

・相互に理解があるといいな

聾学校の子が優勝してくれたことも嬉しかったですが、それ以上に嬉しいことがありました。
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聞こえづらい、補聴器をお使いの生徒さんがわんぱく相撲に参加するようになり少し会場の空気に変化がありました。

それは、相撲のルール説明を私が子ども達みんなの前で、拙い手話で伝えて会話をしている難聴の子どもたちを見る時。補聴器を使っている子たちが相撲を取る時などでした。

もしかしたら多くの子ども達(特に低学年)は、この日のわんぱく相撲まで手話や補聴器を見たことがない子たちもいたと思います。
低学年では、手話や補聴器の理解まではこの日では難しいと思いますが、自分とはなにか違うと感じることはあったと思います。

わんぱく相撲に参加した聾学校の子ども達もこの日まで、健聴の子ども達と説明を聞いたり一緒に整列したり、相撲を取ることはなかったかもしれません。


お互い、初めての体験。

相互で違いを感じ今は深くは考えなくても記憶に残る。そして大きくなった時に記憶がよみがえり、相互に理解を深めることのきっかけにわんぱく相撲がなったらと、委員長の時から思っておりました。

いはある。でもなにも変わらず相撲を一緒に取る。

これが自然に伝わったと、会場の空気で感じることができました。

・来年も、そして他の地域でも

優勝した聾学校の子も、もう一人の子も、帰る時。

「また来年わんぱく相撲にでたい!」

と手話で言ってくれました。嬉しいです。
相撲を通じて、色々な子がいる。それは良い意味で特別ではなく当たり前のこと。

聞こえる、聞こえない子どもたちがまた来年も一緒に相撲を取り、少しでも互いの理解に繋がればいいな。

さらに全国各地に開催されているわんぱく相撲に聞こえづらい、聞こえない子どもたちもどんどん参加してほしいな。

そう思って1日頑張った達成感とちょっとの筋肉痛を感じながら、わんぱく相撲ののぼりを眺めました。
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すべては『聞こえ』のために!!