171117 東海愛知新聞 - コピー

こんにちは!あいち補聴器センター天野慎介です。

今回は、補聴器用電池で注意したいことについて2回に分けてお伝え致します。
充電式補聴器も各社揃ってきましたが、以前従来の電池交換が必要な補聴器がまだまだ主流です。

補聴器用電池の取り扱いについて、仕組みや注意したいこと等をご紹介します。

・補聴器(耳あな型・耳かけ型)で使われる電池は全部で4種類あります。


補聴器電池

写真最左から茶色のPR41(312) 主に「カナルタイプ(耳あな型補聴器)」の「耳かけRIC型補聴器」に使用。

2番目、橙色のPR48(13) 主に「フルサイズ(耳あな型補聴器)」や「耳かけ型補聴器」に使用。

3番目、黄色のPR536(10A) 主に「CICタイプ(小型耳あな型補聴器)」に使用。

4番目、青色のPR44(675) 主に「高、重度度用耳かけ型補聴器」に使用。(※ポケット型補聴器には一般的な単三電池、単四電池を使用します)


・発電の仕組みと安定するまでの時間と対策

補聴器用電池は、形は一見ボタン電池と変わりませんが、「空気亜鉛電池」と呼ばれています。電池シールを外した部分に空気穴があり、そこから空気を取り込んで発電をします。

補聴器用電池を取り扱う「レイオバック社」によると、シールを剥がしてから「約1分」で経てば、電圧が安定して供給できるようになるそうです。(化学反応を起こすまで、若干時間が掛かります)安定していない状態で使用すると、補聴器が電池交換時期(電池残量低下)と勘違いして、新品でもお知らせ音がなる場合があります。

冬場が低音と部屋を閉め切っている(二酸化炭素濃度が高い環境において)と夏場と比べると、電池寿命が約3040%短くなります。冬場は、使用前に電池を手で温めてから使うと、電圧が安定しやすいです。次回は、補聴器電池を長持ちさせるコツについてお伝えします。

すべては『聞こえ』のために!!